ENDLESS IMAGINARYで展示した
こんにちは。4月1~4日の期間でパナソニックセンター東京で開催されていた、Rhizomatiks主催のオンサイトの展示会「ENDLESS IMAGINARY」に出展させていただいてました。感じたことや考えたことを忘れないうちに残しておこうと思ってブログを書いています。
ENDLESS IMAGINARYとは
ライゾマティクスとイレブンプレイが若手アーティストに
オープンな作品アウトプットの機会を提供。
RhizomatiksさんとELEVENPLAYさんから課題の楽曲データとダンスのモーションキャプチャーのデータをいただき、正面のスクリーンと床2面に投影する映像を制作し、展示の機会をいただきました。
本当は2020年の4月に開催予定だったのですがコロナ諸々で1年ずれこんだ感じでした。
どういうものをつくったか
こういうものをつくりました
どういう気持ちでつくったか
やりたかったこととしては、
- まっとうにオーディオビジュアルをつくる*1
- コンセプトに寄り掛からなくても見た目でかっこいいと思わせる映像にする
- ダンサーさんの動きをより見せられるようなエフェクトをつける
という感じでした
あとは昨年からいただいたお仕事やダンスの自主公演などで映像を作らせてもらっていたのですが、今回は自分だけで完結する久々の制作だったので自分のエゴを大事にする、ということもテーマの1つとしてありました。
これだけ長い映像(5分30秒)をHoudiniで作ってみるのが初めてだったのではたしてレンダリングが終わるのだろうか、という不安もありました。
制作過程
100%僕が悪いのですが、年初から激動の波に飲み込まれていたりしてだいぶしんどかったのですが、結果的にはそれで言い訳をせずともいいくらい納得感のあるアウトプットにはなりました。*2*3
僕はルーツにジェネラティブアートがあるので、まずダンサーさんのデータをもらったあとに、ダンサーさんの動きをどうしたら拡張できるか、というテーマで2週間ほど実験の期間をとり、いくつかのルールを作り、各シーンに当てはめていった、という感じです。
最終的にHoudini上でこのような作業風景になりました。コードを適宜差し込めることと、一旦結果を外にとっておいてあとで引っ張り出して別の実験とくっつけるみたいなことがすぐできるのでHoudiniは結構よいもののような気がします。
ツール的にはHoudini + Vezer + 床のプロトタイピングにoF という感じでした。
展示風景
思ったこと
- 多くの人にみていただき、フィードバックをいただけたことが嬉しかった
例えば、僕ひとりで個展をやったとて到底集まらないような多くの人にみてもらえたこと、学内で自主制作をしていてもいただけないようなフィードバックがいただけたことが嬉しかったです。
- 展示してみて、他の人と比べてみてわかることがある
展示期間中会場をうろちょろしていて、自分のものをを含めた作品を何度もじっくりみていたのですが、適当につくってTwitterに上げて満足しているだけでは気がつかないことを発見した感じがしました。展示の最後に流れる堀井さんの映像には、今の僕の作品では到底かなわないものがありました。これが何故なのかはぼんやりとしか言葉にできておらず、今も映像を見返しながら考え中ですが、ここに気がつけたことが大きな財産になりました。
- エゴで作品を作り切れた
作り始める時のテーマだったエゴで作品を作る、という点をかなり達成できたような気がします。クライアントワークではそうはいかない、というのを実感しているのでここでスタンスというか好きなものを示せたのは結構自信になりますし、真鍋さんや堀井さんにみていただいたのもかなり嬉しかった..!! こういう制作は意識的に定期的にやりたい。*4
- 後悔ポイント
もうちょっとダンサーさんを美しく見せられたのではないだろうか?
床面もうすこしうまくつかえたのでは? など
雑多なことでは
が嬉しかったです
こういう機会をいただける、ということは本当にありがたいことです。
オンサイトの展示は終了しましたが、オンラインではまだ作品を視聴できるのでもしよろしければ..!!
今後
なんとこの春から大学4年(..!!)になったので、しばらくの間は、今までの創作と研究の割合をまるっとスイッチして研究に全力投球しようと思います。その間に、今回いろいろモやったことを分析して創作の方もレベルアップしたいです。*7
強くなるぞーーー
最後に
このような機会を用意してくださったRhizomatiksさん、ELEVENPLAYさん、会場を用意してくださったPanasonicさんにとても感謝しています。とても励みになったのでこれからも頑張ります!